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愛すべき英世さま


東京シティーボランティアガイドの研修、催事はことごとく休止中で活動できない状態が続いている。東京オリンピックも世界での感染の終息が見込めない以上中止は避けられないだろう。「延期」はない。

浅草や京都の歩けないほどのどうみても異様で異常な喧噪と混雑はこのままこの先まで終息していてほしい。あふれる観光客が間違いなく観光地を粗雑粗悪にしている。


今年はコロナのせいでようけ本が読めた。

在宅テレワークのおかげで会計ソフトの腕も上がった。Amazonさんにもこの上なく世話になった。

UberEatsは料金のこともあるけれど配達員が苦労して配達先をスマホで探している姿を何度も見てなんか気の毒になってしまい頼むことはなかった。

食材の配達サービスは何とも思わないのだけどなぜだかこれから自分たちが食べるものを持ってこさせる「出前」に抵抗がある。忙しい、手が離せない、急なお客、それは別。

飲み会や温泉めぐり、うまいもん探検、思い立ったらのプチ家出もなくてはならないものでもなく、なければないでやっていける気がしてきた。出費がずどんと減って過ごし方や暮らし方を見直すきっかけとなった。

人と会って忙しく動き回り、おいしいものを食べたりすることがかならずしも幸せだったり人を深くするわけではない。動くことと働くことは違う、そんなことを思った。


専門書は専門家にまかせるとして私のような「にわか歴史おやじ」が手にすることができる歴史雑誌の中ではこの「歴史人」(KKベストセラーズ)が最もビジュアルで読みやすくそれでいて深く歴史を検証し掘り下げている印象を受ける。

dマガジンで閲覧可能だけど購入して手元に置いておく。


8月号は「江戸庶民の衣食住」にフォーカスしている。

「江戸の湯屋」も特集している。

これまで勘違いしてきたことも訂正する。

「江戸時代の銭湯の混浴」についてそれが「風俗習慣の問題」と理解してきたがそうではなくて燃料(薪)にしても水にしても江戸の町ではたいへん貴重なもので湯屋には「男湯」と「女湯」のふたつの湯ぶねをもつ余裕などなかった、というのが実情らしい。

午前8時から午後8時までの営業で入浴料は現在価値で80円ほど。1800年ころには600件以上も湯屋があったのは長屋に風呂がなかったためで、荒川の知人も戦後も続いた昭和の銭湯ぐらしのことを話していた。


そして、「吉原」の特集もある。

おまけ記事に「野口英世」の放蕩癖があった。

「連日のように吉原の遊郭に通った」と。

そのため給料では足りず借金しまくりで、アメリカに渡る前日には、「横浜一の遊郭『神風楼』で散財してしまい、恩師からの援助を受けてなんとか渡米できた」という。

払いすぎた利息は今からでもアディーレ法律事務所に相談すれば戻ってくるかもしれない。


学校の図書館においてあるよい子のための偉人伝には三度ノーベル賞候補に挙がったことは紹介されていても病的なほどの遊郭通いなどはもちろん書かれていない。

ニューヨークのロックフェラー医学研究所時代には孤児や入院患者を使った梅毒の人体実験で告発されかけている。

テロリストで人を殺めた伊藤博文、いろいろだわ。

聖徳太子はどうだろうか。


いま、まじまじと英世さんの顔を眺めてみる。

福沢諭吉さんよりお目にかかることの多いお顔。

毎日拝見しているお顔、というより拝見しない日は一日もないお顔。

「そうか、そんなにお好きだったのか」

「若いころから熱病にとりつかれていたんだね」

昭和3年に51歳で黄熱病に感染しガーナで亡くなる。(実母もスペイン風邪で大正7年に亡くなっている)

「まだまだ現役だったのにね」

「コロナの今、いてくれたら大活躍のはず」

なんとも人間くさく、いとおしく思えた。

2020/8/16