学者でないと総理大臣にふさわしくないというつもりはない。
国民に対する責任感やこころざし、知性に裏打ちされた国家観とこの国のリーダーとしてのかじ取りの決意があればいいと思っている。
学術会議問題で蓮舫に追及される国会中継をみた。
答弁に詰まりうつろな目でおろおろ立ち往生する日本国の総理大臣の情けない姿が貧相なだけにあわれに映った。
総理を蓮舫が病院送りにするのではないかと心配になった。
あの6人は政府を公然と批判した輩だから任命から外した、それがなぜ悪い、となぜいえなかった。
それをあれこれ支離滅裂な理由をつけて乗り切ろうとするから助けを求め差し紙を読むだけの係長みたいなことになる。
菅さんはあのめちゃくちゃな政権を支えるためによくやってきた一見やさしげなおじさんだ。
総理大臣については菅さんがどうこうということより、ほかにリーダーとして、総理としてふさわしい人はいないのか、いるだろうに、いるはずだろう、という思いが先に立つ。
菅さんはマキアベリの「君主論」が好きだ、といっているらしい。
難解な本でとても読んだとは思えない。
あの、本を読まないであろう学術とは縁のない麻生さんが今回の学術会議の菅さんの対応にいつものごとく自分を棚に上げて「菅のお里が知れた」といっている。
あのイタリアの独裁者ムッソリーニはあれでとんでもない文化人であった。フランスの大統領にはまず詩人であったり文学的文化的な資質が求められる。でないと国民が許さない。
日本の総理に学術への造詣やリスペクトを求めるほうが間違いなのだろうか。
自信なさげで物憂い、日本の閉塞感を象徴しているともいえる、ぼそぼそお通夜でお悔やみをいっているような人が日本の首相として世界のリーダーたちと堂々と対峙し、渡り合っていけるのだろうか。
アメリカはまともな人が大統領になった。
わたしの驚きは大接戦となって暴君トランプが7000万票を得たことにあって、アメリカが深刻に病んでいることを再認識した。
バイデンさんに投票したのではなくトランプにノーの意思表示するための選挙であったという一面があったのだろうと思う。
あの知性と明るさを兼ね備えたハリス副大統領をもつことになったアメリカの民主主義に祝意を伝えたい。
2020/11/10