無人になった実家の片付けをしていたら、1982年の東ドイツとチェコスロバキアなんでも見てやろう旅行の写真がでてきた。
ロシアの戦車と砲撃、連合軍による空爆で徹底的に破壊されたベルリンは計画的な都市建設がされたけれど、
味わいのない、人々の息づかいの感じられない霞んで渇いた街になってしまったという印象を受けた。
あなたはこの街を歩いてみたいと思いますか?
横丁も長屋も神社も駄菓子屋もありません。
広い道路と巨大なコンクリートのビルを並べて建てればいい町ができるとでも思っていたのでしょうか?
破壊戦を繰り広げたソ連と東ドイツをいじめてはいけません。
そうするよかなかったのでしょう。
ハードディスクはただの箱であって、人が快適に過ごすためのソフトがなにも用意されていない。
このビルの中にショッピングセンターがあるのだけれど、愛想のない店員は役所の作業員のようで配給品をただ並べて売っている印象を受けました。
敗戦後の日本のバラックや簡易住宅は粗末粗悪でひどいものだったろうけど、貧しいながらもご近所から笑い声が聞こえてきそうです。
隠し撮りしたものです。KGBにマークされていたかもしれません。宿泊先は旅行前に予約しておき行動も報告させられていたから当局がその気になればいつでもしょっぴけます。